毎度おなじみ、スマ☆ハピです!
今回の記事は「花咲舞が黙ってない」の感想・レビューをお送りします。
2024年04月13日から再度ドラマがスタートしたみたいで、なんとなく手にとり読んだ次第でございます。
参考になれば、嬉しいです!
「花咲舞」正義感と追求心を持つ一人の女性が、不正行為やメガバンク独自の理不尽な慣習に立ち向かい、間違っていると思った事は徹底的に追及し、真実を明らかにしていく作品。
この作品は、読み手を選ばず深く共感できることも多く、自分自身の立ち振る舞いについて考える機会を与えてくれるはずです。
ぜひ、「花咲舞が黙ってない」を心ゆくまで体験してみてください。
あなたに新たな色彩を加えてくれます。
臨店班の花咲舞と相馬健のコンビが、銀行内の様々なトラブルを解決してゆく痛快連作短篇!
作品情報
書名:花咲舞が黙ってない
著者:池井戸潤
発行日:2017年9月5日、2020年12月15日(新装増補版)
発行元:中公文庫、講談社文庫(新装増補版)
ジャンル:経済小説
『花咲舞が黙ってない』(はなさきまいが だまってない)は、池井戸潤の経済小説『不祥事』『銀行総務特命』などを原作とするテレビシリーズ、およびテレビドラマと同名の池井戸の小説。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こんな人におすすめ
小説「花咲舞が黙ってない」は、さまざまな読者におすすめできる作品です。
特に以下のような方々に読んでいただきたいです。
- 社会派ミステリーが好きな方: 現代社会の問題を背景にした物語を楽しむことができます。
- 銀行業界に興味がある方: 銀行の内部事情や業務の実態についての知識を深めたい方には特に魅力的です。
- 強い女性キャラクターに共感する方: 主人公の花咲舞は、正義感が強く、困難に立ち向かう勇気ある女性として描かれています。
- 人間ドラマを求める方: 人間関係や葛藤、成長など、リアルな人間模様を読みたい方にもおすすめです。
- 変化と成長に価値を見出す方: 自己変革や成長の物語にインスピレーションを求める方にもぴったりです。
この作品は、年齢や性別、職業を問わず、多くの人に共感できると思います。
物語の中には、日常生活で直面するかもしれない出来事など、読むことで新たな視点や考え方を得て、自分の糧にすることができるでしょう。
もし、上記のいずれかに当てはまるようでしたら、ぜひ「花咲舞が黙ってない」を手に取ってみてください。
物語の深さと登場人物たちの魅力に、きっと心を動かされるはずです。
登場人物・あらすじ
主な登場人物
東京第一銀行
花咲 舞
事務部臨店指導グループ。跳ねっ返りの通称「狂咲」。
相馬 健
事務部臨店指導グループ調査役。花咲舞の上司で食べることが好き。
芝崎 太一
事務部次長。上からも下からも難題を持ちかけられながらも、マイペースな上司。
昇仙峡 玲子
企画部特命担当調査役。付け入る隙がない人物で花咲とは対立。物語最終では、キーパーソンに。
産業中央銀行
〇〇 〇〇
企画部企画グループ調査役。物語を読んでのお楽しみ!
あらすじ
第一話:たそがれ研修
芝崎次長のシニア研修を受け落ち込む様子から冒頭が始まります。
主人公の花咲と相棒の相馬が取引先の飲食店レッドデリの内部情報が競合他社の喰らうど亭に漏洩した事件の
調査を開始し特定するために動き始める…。
第二話:汚れた水に棲む魚
新橋支店の主要取引企業アクアエイジで入金手続きのトラブルが発生!外注先に支払いができない事案になり問題勃発。
臨店した花咲と相馬が外注先に謝罪に訪れたのはいいが、話を聞くうちに…。
ここで昇仙峡調査役が登場。この後も度々、花咲と対峙していくことに。
第三話:湯けむりの攻防
花咲と相馬が訪れた別府支店から地域活性化のため、温泉地での融資の協力を依頼される。
その後、東京第一銀行と産業中央銀行が合併を突如発表され銀行内は騒然としていきます。
そんな中、産業中央銀行から白鷺亭への融資が決まる。その融資を担当した人物とは…。
第四話:暴走
新宿で重軽傷者を出す暴走事故が発生したニュースを見ていた花咲と相馬シーンから冒頭が始まります。
そして、四谷支店の主要取引先の融資回収不能の案件のため臨店する2人…。
同じく主要取引先に融資していた産業中央銀行は、なぜが不正発覚の直前に融資を全額引き上げを行なっていた。
花咲と相馬は産業中央銀行の融資引き上げの真相を追うごとに銀行の闇に飲み込まれていく。
第五話:神保町奇譚
花咲と相馬は神保町の寿司屋で偶然で併せた高齢の女性と店主の話を小耳に挟み、相談されることに…。
それは、5年前に亡くなった娘さんの銀行口座に振り込まれた数千万円にものぼる金額が引き出される不正疑惑の事件を追及することに…。
そこには、ある人の切なる願いが込められていたのでした。
第六話:エリア51
東京第一銀行がメインバンク大手電機メーカーの東東デンキの巨額の粉飾決算が発覚し、なんと東京第一銀行第3営業部の融資担当から、監査法人の監査もパスしていたと花咲と相馬に報告されたことから物語が進行していく。
2人は調査を進めていく中で、組織のパンドラの箱を開けてしまう。
そしてまさかの、相馬の異動。
花咲1人で深い闇の真相に迫っていく…。
第七話:小さき者の戦い
希望ヶ丘派出所へ異動となった相馬。上司と部下の板挟み状態ながらも淡々と業務をこなしていく。
そこに花咲が臨店に訪れる。
そこで、所長の小安が扱ったシマタニ不動産への3億円の運転資金融資の案件に疑問を持ち調査を開始する。
合併話も最終段階に入り、花咲・相馬の元へ東東デンキがらみの問題が…。
ついに、合併も最終段階に入ろうとしたところで、東東デンキがらみの問題が大きく動いていく。
その問題から、大きな闇へと繋がる事実が判明。
特命調査役の昇仙峡や役員たちの大きな壁に阻まれながらも、真実に迫っていく最後の戦いが始まる。
そしてクライマックスでは、まさかの「あの人」が…。
感想・まとめ
何気に手に取ったんですが、読んでいくうち夢中になって読み進めてしまった感じです。
読み応えがあり、楽しめました!
7話構成の1話完結型の話なので、テンポ良く読み進むことが出来たのが嬉しいですね。
1話1話の花咲の間違いを徹底的に追及し、自分の思いを貫く性格は読んでいてスカッとしました。
相馬の普段は花咲に翻弄されている少し頼りなさげな上司なのに、たまに見せる冷静な分析力も物語に面白さを倍増させてくれていました。
全体としては、7話通して組織の闇の部分や合併など全話通して繋がっているので、何度も読み返してより深く楽しむことも出来ましたよ。
驚いたのは、「花咲舞が黙ってない」はドラマから小説のタイトルにされたとかでドラマの人気ぶりが伺えますね。
ただ、私はドラマ見てないですけど…。
これはネタバレになるので、見たくない人はすぐさま閉じて下さいね。
なんと、産業中央銀行の企画部企画グループ調査役として半○○樹が登場していました!
えっ!!て感じで、第3話以降からずっ〜といつまた登場するやらとドキドキしながら読み進めてました。
登場はちょっとだけですが、存在感ありありの行動をとって読者を驚かせてくれています。
それだけでも、「花咲舞が黙ってない」読む価値ありだと断言できます!
一貫して言えることは、良くも悪くも池井戸潤作品だったなと思います。
熱くてスカッとし、なおかつ感情移入できるリアルな登場人物たちが面白く楽しめました。
この「花咲舞が黙ってない」はシリーズ作品で、読む順番としては「不祥事」、「銀行総務特命」、「花咲舞が黙ってない」と刊行順に読んでいくのがおすすめです。
私は最後を読んだみたいですね…。すぐにでも「不祥事」、「銀行総務特命」と読みたいと思います!
興味を持たれた方は、ぜひこのシリーズを手に取ってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
これからも面白い本を紹介していきますね!
次回もお楽しみに!