
どうも、スマ☆ハピです!
「タイトルの意味が分かったとき、涙が止まリませんでした。」
今回、住野よるが描く青春小説『君の膵臓をたべたい』を紹介します。
膵臓の病を抱える少女と、彼女の秘密を知った地味な男子高校生の交流を通じて、「生きること」の意味を問いかけます。
淡々とした日常の中に散りばめられた優しさ、切なさ、そして衝撃のラスト。
読み終えた後、あなたの心には何が残るでしょうか?
作品紹介

書名:君の膵臓をたべたい
著者:住野よる
発行日:2015年6月19日
発行元:双葉社
ジャンル:青春小説
2017年に実写映画化
2018年にアニメ映画化
あらすじ(※ネタバレを含みます。ご注意ください。)

物語の主人公「僕」は、読書好きで友達のいない男子高校生。
ある日、病院で「共病文庫」と書かれた日記を拾い、それが同じクラスの山内桜良のものだと知ります。
日記を通じて、彼女が膵臓の病気を患い余命わずかであることを知り、桜良のお願いにより秘密を守りつつ交流を始めます。
桜良は病気のことを感じさせないほど明るく振る舞い、「僕」を「普通の友達」として接します。
「僕」は桜良との時間を通じて、少しずつ他人との関わりの大切さを学んでいきます。
しかし物語は思わぬ展開を迎えます。
物語終盤、桜良は突然の事件に巻き込まれ亡くなってしまうのです。
彼女の病気ではなく、偶然の悲劇による死。この衝撃の展開が、読者の心を大きく揺さぶります。
彼女の言葉「君の膵臓をたべたい」の意味が明かされる中で、「僕」は桜良との日々を通じて生きる意味を見つめ直し、少しずつ前を向いて歩き始めるのでした。
感想・考察

◎共感ポイント:「僕」の成長と変化
「僕」は、もともと他人との関わりを避け、淡々と生きていました。
しかし、桜良と過ごすうちに、彼女の言葉や行動を通じて少しずつ変わっていきます。
人とのつながりの大切さ、何気ない日常の尊さ。
読んでいるうちに、「自分の生き方を見つめ直したくなる」ような感覚に陥るはずです。
◎意外性:予想を裏切る展開
本作は、「難病ものの青春小説」と思われがちですが、その枠に収まりません。
途中までは温かくも切ない交流が描かれるものの、終盤には予想もしなかった展開が待ち受けています。
「ただの感動系ストーリーだと思っていたら、まさかこんな結末が…。」
そんな驚きを味わうことになります。
◎印象に残ったシーン:「君の膵臓をたべたい」の意味
物語の中で、桜良が発する「君の膵臓をたべたい」という言葉。
その意味が明かされるとき、あなたの心は大きく揺さぶられるでしょう。
ただの奇抜なタイトルではなく、深いメッセージが込められていることに気づいた瞬間、涙をこらえられなくなるかもしれません。
こんな人におすすめ

• 感動する物語が好きな人
• 「生きること」について考えさせられる作品を求めている人
• 予想外の展開がある小説を楽しみたい人
• 映画版やアニメ版を観たけれど、原作を読んでいない人
本作は、単なる恋愛小説ではなく、「命」と「人との関わり」を真正面から描いた作品です。
大切な人と一緒に読んで、その想いを共有するのもいいかもしれませんね。
デメリット・注意点

◎ストーリーがシンプルなため、好みが分かれる
本作は、派手な展開があるわけではなく、会話を中心に物語が進んでいきます。
そのため、「展開の起伏が少なく感じる」という人もいるかもしれません。
しかし、だからこそ、登場人物の心情の変化が丁寧に描かれ、静かに感動が広がってきます。
◎涙なしでは読めないため、読むタイミングに注意
本作は、感動的なシーンが多く、特にラストは涙を誘います。
電車の中や、ちょっとした空き時間に読むと、思わず泣いてしまうかもしれません。
じっくりと物語に浸れる時間と場所を選んで読むのがおすすめです。
まとめ:君と共に感じる、生きることの意味

『君の膵臓をたべたい』は、桜良と「僕」という対照的な二人の交流を通じて、私たちに「生きることの尊さ」を静かに、そして力強く問いかけます。
愛おしく、切なく、そして温かいこの物語は、読む人それぞれの心に特別な感情を残します。
「何気ない日常の中にも、かけがえのない輝きがあることに気づかせてくれる作品」
これはただの物語ではなく、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊です。
桜良の笑顔や言葉が、そして彼女が遺した想いが、「僕」を変えたように、この物語を読むあなたの心にも何かを届けてくれるでしょう。
涙なしでは読めないけれど、その涙は新たな一歩へと導いてくれます。
ぜひ、この命の物語を手に取り、あなた自身の「答え」を見つけてみてください。
読後には、きっとその感動を共有したくなるはずです!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
これからも面白い本を紹介していきますね!
次回もお楽しみに!