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それでは第5回です。
今回は、ITパスポート試験の基礎理論で最も得点差がつきやすい「アルゴリズム・フローチャート・探索・ソート・擬似言語」を解説します。
「プログラミングはやったことがないから苦手…。」
そのような方でも大丈夫です。
ITパスポートではプログラムを書く問題は出ません。
「コンピュータがどのような順番で考えるのか」を理解することが大切です。
アルゴリズムとは?

結論
アルゴリズムとは、目的を達成するための手順や方法のことです。
難しく聞こえますが、毎日の生活でも使っています。
身近な例
カレーを作る場合を考えてみましょう。
① 野菜を切る
↓
② 肉を炒める
↓
③ 野菜を入れる
↓
④ 水を入れる
↓
⑤ ルーを入れる
↓
⑥ 完成
このような「手順」がアルゴリズムです。
もし最初にルーを入れてしまったら、おいしいカレーはできません。
順番が大切なんです。
コンピュータでも同じ
コンピュータは、自分で考えて動くことはできません。
そのため、「最初に何をするのか」「次に何をするのか」を細かく指示する必要があります。
その指示書がアルゴリズムです。
試験で狙われるポイント
- アルゴリズム=処理の手順
- 順番が重要
- 効率の良い手順を考える
フローチャートとは?

結論
フローチャートとは、処理の流れを図で表したものです。
文章だけでは分かりにくい処理も、図にすると理解しやすくなります。
よく使う記号
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| ○や楕円 | 開始・終了 |
| □ | 処理 |
| ◇ | 条件分岐 |
| → | 処理の流れ |
身近な例
自動販売機を思い浮かべてください。
開始
↓
お金を入れる
↓
商品を選ぶ
↓
お金は足りる?
↓
はい
↓
商品が出る
↓
終了
この流れがフローチャートです。
試験で狙われるポイント
条件分岐(◇)の意味は毎年のように問われます。
「YES」「NO」で処理が分かれることを覚えておいてくださいね。
擬似言語とは?

結論
擬似言語とは、人が読みやすいように書かれたプログラム風の文章です。
実際のプログラムではありません。
ITパスポートでは、この擬似言語を読んで処理の流れを理解する問題が出題されます。
例
もし点数が80以上なら
合格
そうでなければ
不合格
これは擬似言語です。
プログラムの知識がなくても意味が分かりますね。
よく出るキーワード
- もし
- 繰り返す
- ~まで
- ~なら
- それ以外
これらの意味を理解しておきましょう。
探索(検索)とは?

結論
探索とは、目的のデータを見つける処理です。
線形探索
最初から順番に探します。
例えば、5人が並んでいます。
「田中さん」を探す場合、
1人目
↓
2人目
↓
3人目
↓
……というように、一人ずつ確認します。
特徴
- 簡単
- データが並んでいなくても使える
- 時間がかかる
二分探索
こちらは頻出です。
データが順番に並んでいる場合に使います。
例えば、1〜100の数字があります。
75を探したいとします。
まず50を見る。
75は50より大きい。
では後半だけ探します。
次に75付近を見る。
このように、半分ずつ範囲を狭めます。
特徴
- とても速い
- データが並んでいる必要がある
比較表
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 線形探索 | 順番に探す |
| 二分探索 | 半分ずつ探す |
試験で狙われるポイント
「データが並んでいない」
↓
使えるのは線形探索
「データが昇順に並んでいる」
↓
使えるのは二分探索
ソート(並べ替え)とは?

結論
ソートとは、データを順番に並べる処理です。
身近な例
本棚を考えてみましょう。
タイトル順
作者順
発売日順
このように並べ替えます。
これがソートです。
バブルソート
ITパスポートで最もよく出る並べ替えです。
隣同士を比べます。
大きければ交換します。
これを何回も繰り返します。
イメージ
5 2 8 1
↓
2 5 8 1
↓
2 5 1 8
↓
2 1 5 8
↓
1 2 5 8
少しずつ正しい位置へ動いていきます。
特徴
- 分かりやすい
- 処理は遅い
クイックソート
こちらは基本情報技術者試験でよく扱われますが、ITパスポートでも名称を問われることがあります。
特徴は、とても高速ということです。
細かい仕組みまで覚える必要はないと思います。
間違えやすいポイント
❌ アルゴリズム=プログラムではありません。
アルゴリズムは手順です。
プログラムは、その手順をコンピュータが実行できるように書いたものです。
❌ 二分探索はいつでも使える
違います。データが順番に並んでいることが条件です。
❌ バブルソートは一番速い
違います。理解しやすいですが、高速ではありません。
この章の暗記シート
| 用語 | 覚え方 |
|---|---|
| アルゴリズム | 処理の手順 |
| フローチャート | 処理の流れを図で表す |
| 擬似言語 | 人が読みやすいプログラム風の文章 |
| 線形探索 | 順番に探す |
| 二分探索 | 半分ずつ探す |
| バブルソート | 隣同士を交換 |
| クイックソート | 高速な並べ替え |
試験対策ワンポイント
近年のCBT試験では、擬似言語とアルゴリズムを組み合わせた問題が増えています。
長いプログラムに見えても、問われているのは「処理の流れ」や「最終的な結果」であることがほとんどです。
「どの順番で処理が進むか」を一つずつ追いかける習慣を付けると、初見の問題にも対応しやすくなります。
まとめ|基礎理論は「理解」が合格への近道

ここまでお疲れさまでした。
「基礎理論」は、ITパスポート試験の中でも苦手に感じる人が多い分野です。
ですが、内容を見てみると、コンピュータの基本的な仕組みや考え方が中心でした。
大切なのは、暗記だけで終わらせないことです。
「なぜそうなるのか」を理解すると、ネットワークやセキュリティ、データベースなど、ほかの分野も学びやすくなります。
近年のCBT試験では、知識をそのまま問う問題だけでなく、「考え方」を応用する問題も増えています。
そのため、公式や用語を丸暗記するのではなく、身近な例と結び付けて理解することが合格への近道です。
試験前日に読む暗記シート
① 数の表現
| 用語 | 覚え方 |
|---|---|
| 2進数 | 0と1だけで表す |
| 10進数 | 普段使う数字 |
| 16進数 | 0〜9、A〜F |
| 1バイト | 8ビット |
② データ容量
| 単位 | 覚え方 |
|---|---|
| B | 基本単位 |
| KB | 約1,024B |
| MB | 約1,024KB |
| GB | 約1,024MB |
| TB | 約1,024GB |
順番は、
B → KB → MB → GB → TB
③ 論理演算
| 種類 | 意味 |
|---|---|
| AND | 両方とも1 |
| OR | どちらか1 |
| NOT | 反対にする |
| XOR | 違うときだけ1 |
④ シフト演算
- 左シフト=2倍
- 右シフト=2分の1
⑤ 集合
| 種類 | 意味 |
|---|---|
| 和集合 | 全部 |
| 積集合 | 共通 |
| 差集合 | 違う部分 |
⑥ アルゴリズム
- 手順を考えること
- 効率よく処理すること
⑦ 探索
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 線形探索 | 順番に探す |
| 二分探索 | 半分ずつ探す(並び順が必要) |
⑧ ソート
- バブルソート=隣同士を交換
- クイックソート=高速
⑩ データ量
増えるもの
- 画素数
- 色数
- 録音時間
- 動画時間
試験で頻出のポイント
優先して復習したいテーマは次のとおりです。
★★★★★
- 2進数
- ビット・バイト
- 論理演算
- アルゴリズム
- 擬似言語
★★★★☆
- シフト演算
- 集合
- 探索
- ソート
★★★☆☆
- 確率
- 情報量
- データ量

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
これからも一緒に成長し、共に学んでいきましょうね!
次回もお楽しみに!


